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最新の不動産市況は?

公益社団法人埼玉県宅地建物取引業協会と公益社団法人埼玉県不動産鑑定士協会は地価動向の判断や今後の見通しを示す指標に活用することを目的とし共同で市況調査を実施しております。
最新は2025年1月実施※1のアンケート調査によるものとなります。
※1基準日2025年1月1日における地価推移に関する過去6ヶ月間における実感と、今後6ヶ月間の予想について、県内の宅地建物取引業者にアンケート調査を行う。詳細はこちらでご確認いただけます。
埼玉県全域の市況はどうなの?


グラフの通りコロナ前(2021年1月)の水準近くまで落ち着いてきております。
とはいえ、戸建て(土地のみ含む)マンション販売数は前回の調査と比較し下落しております。
建築件数が下がった影響もあるかもしれませんが、2025年3月の建売ビルダー決算時の引渡し件数(契約から引渡しまで1か月と仮定した場合、2月の契約件数)はこのサイトに掲載している物件の成約数をベースに考える度前年同月比67%(3分の2)程度となっており、4月以降若干動いている気配は感じておりますが住宅ローン金利の上昇の影響か例年以下の状況が続いております。
不動産価格(地価)は上昇傾向にあるなんてニュースもあるけど・・・

売却のご相談をいただいたお客様によく言われる言葉です・・・
確かに売り出されている価格は上がっております。でも地価はというと下のグラフの通り
ピークは2023年頃なんです。

数字は嘘はつかないので、不動産会社や一括査定サイトのCM等に騙されないでくださいね。
今後はどうなるの??
正直コロナやウクライナ戦争等、誰が予想できたでしょうか?
建築資材の高騰や人件費高騰などの外的要因も今後を予測するうえで重要となります。
例えば、マンションでは
2025年5月の総会で人件費・資材高騰の影響かシントシティの修繕積立金が7月より3倍になることが確定しました。70㎡で5,500円程度のものだったのが16,500円に11,000円もアップします。
また、数年前と比較し同じ金額の物件でも、クローゼットがオープンクローゼット(扉がない)になっていたり面積(専有面積や建築面積)が小さくなっていたりしている現状も御座います。
シントシティの修繕積立金アップは中古で購入される方にも多大な影響が御座います。
上昇する11,000円を住宅ローンに換算すると1%の金利で35年借りた場合、約389万円借りた場合の月々返済額相当となります。
物件購入の際に、自己資金が潤沢で物件限定という方や、ローンの月々返済額は青天井でという方よりは【月々の返済額は〇〇万円以内】でという方の方が圧倒的に多いと思います。ということは、7月までは予算内に収まった物件だとしても7月以降は予算から外れるということになります。
そうなれば必然的に在庫が多くなり(供給過剰)競争の原理で値崩れする可能性も考えられます。
建売住宅も同じです。昨年10月くらいから【築後未入居物件※1】が多くなってきました。
新築物件販売時に価格変更を幾度となく行ってきても成約に至っておらず1年以上も売れ残っていたわけですから新築時の底値と同じ価格で販売できる訳でも御座いません。当然更なる値下げを行い販売されております。ということは周辺の中古物件は未入居物件と比較される訳です。
皆様は築10年の中古物件と1年の築後未入居物件、部屋数や敷地面積が同じで差が200万円どちらを購入したいと思いますか?
築10年の物件だと、時期的に外壁・屋根・防蟻(シロアリの薬剤塗布)・給湯器等の工事の時期です。
屋根・外壁で100万円・防蟻で20万円・給湯器で10万円とすると差額は200万円ではなく70万円程度です。
不動産価格(中古価格)は競争の原理で成り立っているといっても過言では御座いませんし、外的要因によっても大きく変わってまいります。
ただ、1点確実に言えることは、政府統計の総合窓口のデータでもわかる通り少子高齢化はますます進んでいくことは間違いなく、県や市区町村によっても差は出てきますが買手市場になってくると思います。(不動産価格は需要の多いエリアは横這い、少ないエリアだと下がってくる)
※1:新築住宅で築後1年以上経過した物件は新築物件として販売が出来ません。デメリットも御座いますのでこちらの記事でご確認ください。
買う方がいいの?いつ買うのがいいの?

売買仲介をメインで取り扱っている弊社にどうなの?と聞かれると、なかなか回答しづらい質問なのですが・・・
お客様の状況によって答えは変わってまいります。
買った方がいいのか?
例えば夫婦ともに
●実家が他県で相続した場合でも移住する予定はない
●実家は賃貸住宅
●実家は兄弟が相続することが決まっている
●兄弟が多く相続した際、実家を売却し金銭で分配する予定
●老後の住居に関しては未定
といった場合は購入した方がいいのでは?とお答えしますし
●定年後は退職金で地方で家を買ってスローライフを送りたい
●どちらかの実家を相続する
●老後は夫婦ともに施設に入居する
などビジョンが明確に決まっており確定しているのであれば購入しない方がいいのでは?とお答えしております。
いつ買うのがいいの?
これも正直難しい質問です・・・住宅ローンで購入する事を前提でお答えしますと
言えることは
●後になれば後になるほど借入可能年数は短くなる=月々の支払いは増える
●一定の年齢を超えると、団体信用生命保険の特約(がん団信など)の付与が出来なくなる
●そもそも団体信用生命保険に加入できなくなる可能性がある(病気などの健康状態によって)
●金利が高くなる可能性が高い
●近々の話で言えば2017年6月に閣議決定された「未来投資戦略2017」に基づき「2030年の新築住宅及び新築建築物について平均でZEH、ZEBの実現を目指す」となっておりZEHの基準も2027年から断熱等級5→6へ見直しされることになりました。これにより、建築費アップになることから物件価格上昇になると思います。
上記の事から、購入されるのであれば、2026年までに購入されることをおすすめします。
数字は嘘をつかない。
感覚や経験則も大切ですが・・・決定事項や数字は嘘をつきません。
良くマーク・トウェインの【数字は嘘をつかないが嘘つきは数字を使う】を引用する方はお見えですがそれは【自分に都合の良い数字だけを持ち出して見せることで、これが全てであり真実であると思わせることができる】ということです。
残念ながらこの記事でお伝えしている数字は埼玉県内の複数の不動産会社によるアンケートの集計や政府の統計データを基にした数字であり一般公開されているもので改ざんできない事実です。
強引な営業は行いません。

弊社は立地としては駅前には御座いますが、メイン通りやロータリーに面した店舗でも無く、また商業施設やオフィスビルの中のテナントでも御座いません。どちらかといえば路地裏の立地で1階でもなく2階の店舗です。
従業員も筆者含め代表の2名で営業活動を行っており極力固定費を抑えた形で運営しております。
新規契約のお客様の約6~7割は、弊社顧客のご紹介で契約しておりその売上だけで十分会社として成り立っておりますので、強引な営業活動の必要が御座いません。
ですので新規のお客様の中には【今は購入しない選択】をされた方も多数お見えです。
お問い合わせは
未公開物件情報や将来考えられるリスクや無理をしない物件のご提案(コンサル業務)を無料で行っております。
メールでのご相談のみでも受けつけております。
(他社では電話や対面相談で3万円(成約時に仲介手数料から相殺)なんて会社もあるようですが・・・そもそも不動産会社の本分は物件を購入(賃借)していただいて成功報酬として仲介手数料を頂戴するのが本分であり、その手前でコンサル業務があると認識しております。)
お気軽に下記フォームまたは公式LINEよりご相談ください。
