埼玉県 地盤強度も解説いたします。

土地選びをする際、地盤強度は重視したいポイントのひとつです。
そこで今回は埼玉県内の地盤の強い地域や弱い地域、地震に強いエリアをそれぞれご紹介します。また、埼玉県の地震リスクについても解説します。
埼玉県内でマイホームの土地探しをしている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
埼玉県の地盤と地震リスクはどうなの?
埼玉県の地盤は、大きく分けると山地・丘陵地が分布している西部と、台地や低地からなる南東部に分けられます。
埼玉西部地域は比較的強い地盤が多く、南東部はやや弱い傾向にあると言えます。
一般的に地震の揺れは、固い岩盤からやわらかい岩盤へ伝わる際に増大するといわれています。
そのため、地盤が弱いと地震の揺れが増幅され、震度6強以上の揺れが発生する可能性があります。
大きな地震が発生しやすい=地震リスクが高いとも言い切れません。
地震リスクというのは、揺れの大きさ以外に埋立地の液状化や人口密集による火災など、さまざまな要素から総合的に判断されます。
埼玉県には海がなく、また武蔵野台地や大宮台地といった強固な地盤に囲まれているため、神奈川県や東京都などの近隣エリアに比べて地震リスクが低いといわれています。
埼玉県 地震に強いエリア ランキング
埼玉県内で地震に強いエリアをランキング形式で紹介します。
今後30年以内に震度6以上の地震に見舞われる確率をエリアごとにまとめました。
参照 : 全国地震動予測地図2020年版(防災科研)
比較的確率が低いエリアをご紹介!
市区町村 | パーセンテージ |
---|---|
長瀞町 | 0.1~3% |
東秩父村 | 0.1~3% |
小鹿野町 | 0.1~3% |
秩父市 | 0.1~3%(中部は6~26%) |
飯能市 | 3~6%(東部は6~26%) |
ときがわ町 | 3~6% |
越生町 | 3~6% |
小川町 | 3~6% |
上里町 | 3~6% |
本庄市 | 6~26% |
深谷市 | 6~26% |
熊谷市 | 6~26% |
滑川市 | 6~26% |
東松山市 | 6~26% |
日高市 | 6~26% |
狭山市 | 6~26% |
坂戸市 | 6~26% |
埼玉県の西部に分布する関東山地や東部の北武蔵台地は、比較的地盤が固く安定していますので埼玉県西部や東部の大地震発生のリスクは低く算出されているようです。
ただし、飯能市付近には「立川断層」があります。立川断層は今後30年以内にマグニチュード7.4程度の地震が発生する危険性が指摘されているため、安心はできません。
埼玉県 地震に弱いエリア ランキング
次は、埼玉県で今後30年以内に震度6以上の揺れが発生する確率が高いエリアをご紹介
上に行くほど確率が低くなり、下に行くほど高まります。
市区町村 | パーセンテージ |
---|---|
川越市 | 6~26%(部分的に26~100%あり) |
鶴ヶ島市 | 6~26%(部分的に26~100%あり) |
入間市 | 6~26%(部分的に26~100%あり) |
所沢市 | 6~26%(部分的に26~100%あり) |
行田市 | 26~100% |
鴻巣市 | 26~100% |
北本市 | 26~100% |
桶川市 | 26~100% |
上尾市 | 26~100% |
さいたま市 | 26~100% |
志木市 | 26~100% |
和光市 | 26~100% |
川口市 | 26~100% |
さいたま市から東側は、すべての市町村で26~100%の確率が出ていました。
埼玉県南東部には低地や台地が多く、特に荒川周辺は地震発生時に液状化や浸水が起こる可能性があるため、注意が必要です。
ただ今回の資料では、大地震発生のパーセンテージが最大のエリアでも26~100%と、確率にかなり開きがありました。
エリアごとの詳細な地震発生率は、各自治体のハザードマップを見て把握しましょう。
埼玉県 地盤の強さをエリアごとに解説
埼玉県は西部が強く、南東部は不安のある地形です。
ただ、「地盤が不安だからといって必ず問題がある」ということではありません。南東部でもしっかりしている場所もあり、逆に強い地盤が多い西部でも、不安要素のある場所は存在します。
ここからは、埼玉県の地盤の特徴について、地域ごとに解説していきます。
【埼玉県西部】高台が多く地盤も固い
埼玉県内で地盤が強いと言われているのは以下のエリアです。
- 関東山地(秩父市、長瀞町など)
- 北武蔵台地(本庄市、深谷市など)
- 武蔵野台地(飯能市、所沢市など)
ただ、該当する地域すべての箇所の地盤が良いというわけでなく、地形や歴史、土壌などによっても異なります。
【東部・南東部】荒川低地や中川低地は液状化のリスクあり
「平成24・25年度埼玉県地震被害想定調査報告書」内の「相対的な液状化のしやすさ」の結果から、中川低地・荒川低地は地震の際に液状化しやすいというデータが得られています。
中川低地と荒川低地は埼玉県東部・南東部に位置しており、該当する市町村には春日部市、草加市、越谷市、八潮市、三郷市、吉川市、川口市などがあります。
これらの地域すべての場所の地盤が弱いというわけではありません。
【参考】液状化の被害予測 – 埼玉県
首都直下地震の被害予想からも地盤の強さが分かる。
30年以内に70%以上の確率で起こると言われている「東京湾北部地震」「茨城県南部地震」を例に挙げ、2つの地震の際の、埼玉県の想定被害状況を見てみましょう。
東京湾北部地震
東京湾北部地震はマグニチュード7.3と予想されており、埼玉県内で液状化の可能性が高いとされているエリアは、東部地域と南部地域です。
【最大震度が大きいと予想されているエリア】
震度6強:戸田市、川口市、
震度6弱:川口市、さいたま市、八潮市、三郷市、草加市、越谷市、朝霞市
茨城県南部地震
茨城県南部地震も同じくマグニチュード7.3と予想されており、埼玉県内で液状化の可能性が高いとされているエリアは東部地域です。
【最大震度が大きいと予想されているエリア】
震度6弱:越谷市、春日部市、川口市
震度5強:久喜市、さいたま市、蕨市、川越市
こういった予想からも、中川低地と荒川低地に位置する埼玉県東部・南部は地盤が弱く、地震の際に大きく揺れ、液状化してしまう可能性が高いと言えます。
【参考】特集 首都直下地震の被害想定と対策について(最終報告)‐内閣府防災情報のページ : 防災情報のページ – 内閣府
まとめ
埼玉県は比較的地盤が強く安定した土地です。人口過密地帯も少ないため、地震リスクは少ないといえるでしょう。
地盤が弱い場所でも、地盤改良工事や耐震性の高い工法を採用することで地震リスクは減らせます。
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