
最近は建売も着工前や建築中に成約する事も多く、土地を購入し注文住宅を建てる方も増えてきております。
そこで、大工さんに「お施主様にやって欲しくないことは?」というお題でインタビューして参りました。
目次
やって欲しくない事①
お昼休み直前やお昼休み中に現場に来ないで欲しい
これは意外な答えと思う方も多いと思います。
お施主様としては、「お茶の差し入れ等はお昼休みの方が良いのでは?」と思われると思います。
大工さんいわく
・作業中は数字(寸法)とにらめっこしているので昼休みでリフレッシュしたい。
・休憩後の段取りを考えたりする時間として使いたい。
・内見をお願いされると、棟内での事故等の関係もありご案内する必要がある為休憩が取れなくなる。
等といった理由だそうです。
やって欲しくない事②
頻繫な来訪は控えてほしい。
お施主様の立場としては、近所にお住まいであれば頻繁に現場に来訪したいと感じると思います。
ただ、大工さんの立場としては来訪があれば無下にも出来ないので作業を中断しお施主様の対応をせざるを得ません。
また作業中は「木くずや釘等」が現場に落ちていることも考えられ、当日作業終了後に清掃する事が一般的です。
頻繁に来訪されると、「作業を中断する」「一作業ごとに清掃する」という事になりかねず、工期や納期は決まっている為、残業対応や休日対応をする必要が出てきます。
やって欲しくない事③
大人数での来訪は控えてほしい。
ご両親やお子様と一緒に建築中の現場を見てみたいと思うのは当然だと思うのですが・・・
大工さんの立場としては、控えてほしいというのが本音の様です。
理由といたしまして
・現場に常備しているスリッパやヘルメットの数が足りなくなる恐れがある。
・全員が同じ行動であれば良いが必ずバラけてしまうので安全管理が出来なくなる。
等といった理由だそうです。
やって欲しくない事④
現場で大工さん直接の変更依頼。
これが実は一番多い事で一番やって欲しくない事だそうです。
棚板の高さや追加作業等、現場に行けば出てくるとは思いますが、あくまで大工さんは建築会社の下請けであり、勝手な判断で変更や追加を受け付ける事は出来ません。
万が一受けた場合、その箇所に起因する不具合はメーカー保証の対象外となり大工さんの責任となってしまいます。
変更箇所や追加箇所の希望がある場合、営業担当へ相談するようにしてください。
やって欲しくない事⑤
出来れば来訪時には事前に予約を入れてから
これはやって欲しくないというかお願い事になりますが、出来れば来訪時には事前に予約を入れてから来訪して頂ければとのことです。
というのも
資材の納品スケジュールや工程の関係で現場には複数の車が停まっており頻繁に車の出入りがあることも多いのが実情です。
当然納材の車であれば、次の現場に納材する事も考えられお施主様の車が出入りの邪魔になってしまう事もあります。
また分譲地内の道路であれば邪魔にならなければまだ良いのですが・・・前面道路に駐車されてしまうと近隣からのクレームの原因にもなってしまいます。
クレーム対応等で作業をストップするとなると、残業対応や休日対応をする必要が出てくる可能性があるからとのことです。
まとめ
・お昼休み直前やお昼休み中に現場に来ないで欲しい
・頻繫な来訪は控えてほしい。
・大人数での来訪は控えてほしい。
・現場で大工さん直接の変更依頼。
・来訪時には事前に予約を入れて欲しい。
というのが大工さんの本音だそうです。
大きなお金を払って購入したのだから当たり前といえば当たり前と感じるかもしれませんし、結構やりがちな事だと思います。
ポイントは2点です。
・工程をストップさせるようなこと
・安全管理に関わること
は控えて頂ければという事でした