プロパンガスは本当に高いの??

都市ガス・プロパン

物件価格が高騰している中、エリアを広範囲に広げる方が増えてきております。
エリアが広がった事により、都市ガス供給エリアではなく個別プロパンの物件をご提案・ご案内する事が増えてまいりました。
その際、よくお客様に言われる事が【プロパンガスは月々高いって聞くけど・・・】と言ったお声を頂戴します。
弊社の回答としては、【先ずは平均使用量を基にガス代の月額を算出し、物件価格の差(近隣の都市ガス、プロパンガスの物件の価格差)を基にローン月額を算出しどちらが得なのか?を見て見たらいかがでしょうか?】とお答え致しております。
そこで今回は下記の具体例をもって差額を見ていきたいと思います。

プロパンガスと都市ガスの月額コストの比較

物件・借入条件

都市ガスプロパンガス
物件価格22,800,000円21,900,000円
諸費用1,800,000円1,800,000円
頭金(自己資金)0円0円
借入額24,600,000円23,600,000円
月々支払額64,951円62,310円
月々支払額は、期間:35年・変動金利・年利:0.6%の借入を行ったと仮定し算出

ガス料金

都市ガスプロパンガス
基本料1,056円1,650円
㎥単価151.82円407円
平均使用量43㎥11.3㎥
月額料金7,584.26円6249.1円
都市ガス基本料・㎥単価・平均使用量(4人家族)については、東京ガスHP記載の2月検診分の単価を転載しております。プロパンガス基本料・㎥単価については2024年12月に契約されたお客様のガス会社との契約条件を明記しております。平均使用量については一般社団法人プロパンガス料金消費者協会HP記載のガス使用量を基に転載しております。

実はプロパンガスの方が月額コストは低い

プロパンガスの方が使用量を少なく見ているから当然コストが低くなるのでは?

これは数字のマジックでは?とよく言われますが、実はそうではありません。なぜならプロパンガスと都市ガスとは熱量が異なるからです。プロパンガスの1㎥あたりの熱量は、都市ガス1㎥の「約2.23倍」なので、両者を比較するためには換算しなければなりません。

熱量2.23倍なのに更に使用量が2.23倍以下なのはなぜ?

この話をする際、よく言われる質問です。

解りやすく説明すると・・・

ガスを使ってお湯を沸かす場合、2.23倍の熱量のプロパンガスの方が早く沸く計算となります。
ということは、無駄なガスの使用を減らす事が可能になるというわけです。

ガス代だけではなく、総支払額でもプロパンガスの方が圧倒的に低い

プロパンガスの物件は設備機器等ガス会社が提供しており、ガス会社を一定期間(10年〜20年前後)変更出来ない(※)物件が比較的多い傾向にあります。
その分、建築会社は物件価格を低く設定できるということです。
一定期間を過ぎれば当然買取費用等不要でガス会社の変更も可能ですので、相見積もり等取りながら㎥単価の低いガス会社に変更するのも良いかと思います。

余談ですが、筆者の自宅もプロパンガスですが【相見積もり】を取得しガス会社を変更したことにより、上記の㎥単価より30%程度低くすることが出来ました。

※一定期間の間にガス会社を変更する場合は、設備機器買取費用を支払う必要がございます。

災害時にはプロパンのほうが有利

今から30年前の1月17日に【阪神淡路大震災】が発生しました。
筆者は関西出身ですので、丁度20歳のときに経験いたしました。
同級生や職場の人間が兵庫に住んでいた事もあり【水と缶詰等の日保ちのする食料】を届けたのですが季節が季節だけに開口一言目に出た言葉は【温かい味噌汁が飲みたい】でした。
この言葉は30年経った今でもはっきりと覚えております。
周辺の家々は倒壊している家が少なかったのですが、ライフラインが壊滅的な被害を受けておりました。カセットコンロ(ボンベ)を持っていなかった人は復旧までの期間お湯を沸かすことも、食材に火を通す事も不可能だったのです。

このような状況でも【プロパンガス】であれば問題なくお湯を沸かすことも食材に火を通すことも可能だったでしょう。

物件には一長一短がございます。

筆者は20年程度不動産業界に従事しておりますが、お客様のすべてのご希望を叶えられる物件は数少ないと実感してまいりました。
また、シュミレーションも行わず表面上の情報だけに惑わされて、底値の時に物件を購入出来なかったお客様も多々見てまいりました
こちらの記事でも記載しましたが、優先順位を決めて物件探しをすることが重要だと思っております。
相場より安い・駅チカ・周辺の物件より広い・希望の間取り・希望の学区すべての条件を充足する物件はまず出てこないと思って良いと思います。

仮に数年間時間を掛けて【相場より安い駅チカ・周辺の物件より広い・希望の間取り・希望の学区】の物件が出て来たとしても、金利は上がっている可能性は高く、人件費高騰による建築費(材料・人件費)の高騰も可能性が高い状況は見えている訳ですから結果月々の支払額は大きくなる形となります。

不動産会社は不動産に関することについてはプロです。(一部の不動産会社は違うみたいですが・・・)物件固有の情報以外に関しては即答できる筈です。即答出来ない会社で購入するのはハイリスクその営業マンは素人です。

まとめ

・プロパンガスの物件は実は高くない。
・災害時には都市ガスよりもプロパンガスの方が有利である。
・物件には一長一短があり、物件固有の情報以外は不動産のプロなら即答できる。
・即答出来ない会社から不動産を購入(仲介)するのはハイリスクである。