目次
- 最近はやりのAI査定とは?
- AI査定の仕組み
- AI不動産査定の信頼度は?
- 戸建ての場合
- マンションの場合
- AI査定3つのメリット
- メリット1:すぐに査定価格が出る
- メリット2:匿名で査定ができる
- メリット3:売却目的でなくても利用できる
- AI査定5つのデメリット
- デメリット1:過去の事例のみで算出するため誤差が大きい
- デメリット2:正確さは担保されていない
- デメリット3:フォーム内容や室内状況など現地確認でしか得られない情報は反映できない
- デメリット4:売主の希望は反映されない
- デメリット5:売却を依頼する不動産会社を選べない
- AI査定に適したマンションの条件はあるの?
- 1:築10年を超えていること
- 2:200戸以上の大規模マンションであること
- 3:リフォームをしていないこと
- まとめ
最近はやりのAI査定とは?
最新技術のAIで不動産の査定ができる時代になりました。
不動産会社では、人の手でデータや知識に基づいて査定をしますが、AI査定は人工知能のAIが膨大なデータを下に学習しながら、査定金額を算出する方法です。
AI査定の大きな特徴は、査定金額がすぐわかるということです。
マンション等の情報さえ入力すれば、個人情報を不動産会社に伝える必要はないため、自宅などですぐ査定額を知りたい場合などには、AI査定は便利なツールと言えるでしょう。
AI査定の仕組み
不動産のAI査定は、物件に関するデータを入力するだけで、蓄積されたデータからAIが瞬時に査定金額を算出します。
AIのデータベースには、過去の膨大な物件データが蓄積されています。
物件データの中から、AIが類似物件をピックアップして、照合や比較計算することにより、査定額が算出される仕組みです。
入力する項目は主に以下の項目です。
・物件の立地
・木造や鉄骨などの構造種別
・使用用途用途
・土地や建物の面積
・建築年数
・入居しているかどうか
これらのデータを基に査定金額を算出するプロセスは、人が査定する場合と変わりません。
人が算出する場合は、1件ずつ確認しながら過去と照らし合わせるので時間がかかります。
AI不動産査定の信頼度は?
簡単に短時間で不動産の査定金額がわかるAI査定はとても便利なツールと言え利用者も増えてきております。また最近では無料でできるAI査定サイトや大手不動産会社もAIツールを導入するなど、新しい査定方法として確立されてきています。
便利なことは理解できた方でも、気になるのは査定金額の信頼度でしょう。
そこで、戸建の場合とマンションの場合に分けて、AI査定の特徴について解説しますので、判断の参考にしてください。
戸建ての場合
戸建て住宅の場合、AI査定で算出された査定金額の精度は低いと言えるでしょう。
理由として以下の内容で査定額に大きな差が出てくる場合があるからです。
・敷地の形状
・建築会社(ハウスメーカー)名
・建売か注文住宅なのか
・設備や仕様(太陽光の有無や断熱性能等)の状況
・リフォームの有無
AI査定では、詳細情報を加味して判断することができません。
マンションの場合
分譲マンションの場合は、戸建てに比べAI査定の精度は高いと考えられています。
特に都市部では、マンションの建設数に比例して、AIに蓄積されているデータが多いためです。
蓄積されているデータが多ければ多いほど、AIの学習能力も向上し、より精度の高い査定額を算出できるようになります。
人が査定する時にも立地条件と築年数でおおよその査定が可能なため、AI査定が行う入力されたデータだけの査定でも、高い精度になります。
ただし、これは都市部の場合に限っての話で地方は物件数が少ないため、都市部ほどの精度はないことに注意が必要です。
AI査定3つのメリット
メリット1:すぐに査定価格が出る
AI査定の1番のメリットは、査定価格がすぐに算出されるということでしょう。
メリット2:匿名で査定ができる
査定を不動産会社に依頼したいけど、査定後にしつこく営業されるのが煩わしく、査定依頼を躊躇っている方もいるでしょう。一方、インターネット上で匿名で利用することができるAI査定は、その後に営業をかけられる心配はありません。
メリット3:売却目的でなくても利用できる
AI査定は売却を検討している方以外でも利用できます。
特に都市部のマンションであれば査定精度がある程度高く購入を検討している方の相場を調べるツールとしても有効です。
AI査定5つのデメリット
デメリット1:過去の事例のみで算出するため誤差が大きい
不動産特に中古物件の価格は需要と供給で成り立っております。
AI査定の性質上、過去の成約データから導かれる査定額の為、現在の需要と供給のバランスまでは査定額に反映できないことが誤差が大きい大きな要因だと思います。
デメリット2:正確さは担保されていない
AI査定で確認できるのはあくまでも参考金額でしかありません。
不動産会社は、宅地建物取引業の免許資格を持つ不動産売買の専門家です。
知識も豊富にあり、算出する金額に責任があるので、細かい部分まで確認して査定を行ないます。
一方AI査定は、一部のデータのみを使った査定方法で正確さは担保されておらず、サイト運営者に責任もありません。
算出される金額に大きな差があり、信憑性に欠けるサイトもあるので、AI査定で算出された金額だけで判断することはできません。
AI査定の誤差について理解し、査定金額を鵜呑みにして売却を進めないようにしましょう。
デメリット3:フォーム内容や室内状況など現地確認でしか得られない情報は反映できない
当然ですがAI査定は、実際の物件を訪問しないとわからない部分を査定金額に反映出来ません。
同じ物件でも、住んでいる家族構成や使い方によって経年劣化の度合いは異なりますし、直近でリフォームをした物件は、一度もリフォームをしていない物件と比較しても査定金額は高額になるはずです。
AI査定は、実際に見ないとわからない物件の状態を査定金額に反映できないため、査定精度には限界があります。
デメリット4:売主の希望は反映されない
AI査定は、売主の立場や状況を考慮して査定をすることは出来ません。
買い替えのため、急いで売却したい場合、不動産会社なら相場よりも少し安い金額でも早く売却できるように調整することも可能です。
不動産会社は人が査定するため、売主の希望を考慮することが出来ます。
AI査定では売主の希望は反映されず、データのみで査定が行われるのは、大きなデメリットの一つと言えるでしょう。
デメリット5:売却を依頼する不動産会社を選べない
AI査定では、査定金額だけ知ることができ、どこに売却を依頼するかまでは決めることはできません。
不動産会社に査定依頼をする場合は、査定金額を知り、その不動産会社に売却を依頼するか決めることが出来ます。また、不動産会社の販売実績や担当営業の人間性なども、不動産会社を選ぶポイントになるでしょう
AI査定は情報データから査定金額を算出することはできても物件の売却は出来ません。
AI査定に適したマンションの条件はあるの?
AI査定は戸建て物件は不向きでマンションの方が相性がよいということはご理解頂けたかと思います。
では
AI査定に適したマンションの条件を3つご紹介いたします。
1:築10年を超えていること
築10年を超えるマンションはAI査定の信頼度も上がる可能性があります。
マンションは住み替えも少なくないため、10年を超えると過去の売買データも蓄積されていると考えていいでしょう。
さらに築年数が古いほど売買データも増えるため、築年数が浅いマンションに比較して精度は高くなります。
2:200戸以上の大規模マンションであること
過去の売買実績が多くなる大規模マンションはAI査定に適しています。
総戸数20戸のマンションと200戸のマンションを比較したときには、200戸のマンションの方が過去の販売実績が当然多くなりますしデータの蓄積も多くなるでしょう。
AIはデータ量が多いほど精度が上がるので、大規模マンションの売却ではAI査定もある程度は信頼してもいいと言えるでしょう。
3:リフォームをしていないこと
AI査定は現物を見ないとわからない内容を価格に反映することが出来ません。
リフォームをしたことを査定金額に反映しようとするには、リフォームした時期や、箇所、設備のグレードなど、細かな部分までデータが蓄積されている必要があり、リフォームしたマンションの場合のAI査定の査定額は参考程度にしかならないでしょう。
まとめ
・戸建てのAI査定額は精度が低い
・マンションの方が精度が高いが条件がある
・総戸数が少ない、リフォームをしている、築浅のマンションは精度が低い
・購入時の相場の確認としての使い方がベスト
・売主側の希望は反映されない
・AI査定だけでは、売却を依頼する事は出来ない
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